破産というと、何だか恐ろしく、暗いイメージですが、国が認めた人生をリセットするシステムです。
負債を抱え、毎月の返済にどうやって資金繰りするかばかりに気を揉んで毎日暮らすのは、ツラく不安で気が休まることがありません。
こんな「債務奴隷」に似たような生活をリセットできるようにするのが、破産のシステムです。
破産してもこれまでの通常の生活が制約されることはありません。
巷には、選挙権がなくなる、就業先や近所に知られる、将来子供の結婚に差し障りがあるなどと言われることがありますが、誤った情報です。
破産することは勤務先には知られません。
近所の方、親族の方等いずれにも連絡は行きません。
また、過去に破産した履歴は調査できません。
日本では、破産は年間約7万3千件あります(毎日200件)です(ピークの平成15年には24万件でした)。
そうであれば、あなたの住む地域でも、就業する会社でも、子供がかよう学校の生徒の親族の中にも破産された方はきっとおられるはずです。
でも、どなたが破産されたか知らないでしょう。
破産して大変な目にあったという話はお聞きになったことはないでしょう。
それはとりもなおさず、破産しても人に知られることもないし、人から後ろ指をさされることにはならないことの証拠です。
もっとも、破産をすれば、しばらくの期間、クレジット会社のカードで借入れはできませんし、銀行の自動車ローンを組めなくなる不都合はあります。
しかし、今後一生カードがつくれない、ローンが組めないわけではありません。
あなたが、人生をリセットして、それなりの収入を得るようになれば、新たな借入も可能となります。
人によっては、破産して借入ができなくなると、お金が足りないときに困るとの理由で、破産をためらう方がいらっしゃいます。
確かに、破産しても、それまでどおり借金に頼る生活を続けるならば、借金ができなくなれば生活が回らないでしょう。
しかし、破産は、あなたの現在の借金を棒引きにするだけのものではありません。
国は、破産を切っ掛けにして、これまでの借金に頼る生活を見直し、生き方をリセットするチャンスを与えているのです。
私は、これまで約500人の破産された方(自己破産の案件と破産管財人の案件)の案件を取り扱ってきました。
私は、破産される方と一緒になって、これまでの生活の見直し作業を行った結果、私がかかわった方々はいずれも見事に人生をリセットされ、その後は借金に頼らない生活を取り戻しておられます。
あなたの中に、このまま借金生活では幸せになれないとの思いが少しでもあれば、ためらわずに破産を考えてみてはどうでしょうか。